過熱水蒸気を用いた 切削切粉脱脂システム
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1)従来方式(燃焼方式)における顧客ニーズ

 

一般的に切削切粉脱脂方式は燃焼方式(直接、間接)で乾燥・脱脂処理を行い、切粉リサイクルしている事が多いです。

然しながら、“燃焼方式は切粉に付着している油分を燃焼(自燃)させ乾燥・脱脂処理する方式”の為、操業上様々な問題を抱えているのが実情です。

 

燃焼方式の問題点(顧客ニーズ)

  1. 処理物が自燃する為、圧力変動が大きく、安定した操業が出来ない
  2. 大気雰囲気処理の為、酸化による製品歩留りが悪い。
  3. 度々、発火や爆発事故が発生する。(主に粉塵爆発等)

 

顧客ニーズに基づき、

自社で“過熱水蒸気を用いた切削切粉 脱脂システム”を開発・展開

 

【参考】 燃焼方式(直燃式)

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2)過熱水蒸気(SUPER HEATED STEAM : 略称SHSの特性

 

過熱水蒸気とは、100℃以上に加熱した水蒸気で、常圧下で、飽和水蒸気温度(約100℃)を更に加熱したもので、無色透明の水蒸気(H2O)ガスです。

 

過熱水蒸気のメリット

  1. 熱風と比較して4倍の熱エネルギーを保有しており、対流、輻射、凝縮の複合伝熱により、高い熱伝導で急速な加熱を可能。
  2. 装置内をH2Oガスにより極低酸素雰囲気で処理が可能となる為、 酸化抑制効果が得られ、且つ、装置内での発火の心配がありません。

 

 

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伝熱効果比較(過熱水蒸気と熱風             空気と過熱水蒸気の熱量比較(常圧)

3)過熱水蒸気による脱脂原理

 

 

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4)タナベ過熱水蒸気システムの特徴

 

金属製品加工時に発生する切削屑などを過熱水蒸気を利用して、安全・高効率で洗浄・脱脂・炭化処理するシステムをご提供します。

 

Ⅰ. 安定した操業

装置(外熱式キルン)内で過熱蒸気による熱分解を行う為(燃焼しない)、安定した操業が可能です。過熱水蒸気は容積あたり約4倍のエネルギーを有しており、熱分解温度(350℃程度)、熱分解速度ともに優れています。

Ⅱ. 酸化抑制

過熱水蒸気雰囲気下での処理の為、燃焼させずに熱分解を行う事で酸化ロスが極少となり、製品歩留り向上が見込めます。

Ⅲ. 安全

過熱水蒸気は常圧で火力を使用せず、装置内は無酸素状態に限りなく近いため火災などの心配が無く、 作業現場での安全性の向上が期待できます。

Ⅳ. ヒートリサイクルシステム

廃棄物のもつエネルギーを最大限に活用するシステムとして、切粉に付着している油分のエネルギーから設備保温、過熱水蒸気蒸気生成するヒートリサイクルシステムを搭載し、低ランニングコスト操業が可能となります。